目からウロコの商品撮影

   2003/7/03 第11回目 「 切りぬき画像 」

   商品写真で一番シンプルな背景といえば切りぬき画像です。
   しかしながら、一番撮影が難しくて、撮影後も手間隙掛かるのが切りぬき画像の正体です。
   
   手を抜けば簡単なのですが、出来の悪い切りぬき画像ほどみっともないものはありません。
   
   今回の目からウロコは、そんな切りぬき画像の撮影時の注意と切りぬき加工の方法を解説してみます。
  


なんだか色がくすんでいますね。
ピンクのポイントも紫色になっています。

でもカップの内側を見てみるとホワイトバランスが崩れているわけでもなさそうです。
こちらは切りぬき前の画像です。
そう、単純にブルーの背景で撮影した為、カップに色が映っているのです。
切りぬき前も、良い写真とは決して言えませんが
切りぬき画像の場合は背景が真っ白になる分、違和感は倍増します。

ブルーの背景は極端でしたが、切りぬき加工が前提なら
周囲は極力、白から黒の無彩色な色で囲ってください。
こちらは色は良いですね。
ただ商品の周囲に所々黒い出っ張りが残っています。

元画像が小さ過ぎる場合にもこんな感じになってしまうのですが・・・

それだけではなさそうです。
元画像はこちら
背景を黒くした為に商品にはへんな色映りがありません。
コントラストも綺麗です。

ただし、切りぬき画像の元画像としてはいかがなものか・・・
背景の黒と影の部分があいまいですね。
これではうまく切りぬきは出来ません。

金縁には黒い背景が映りこんで、ますますあいまいになっています。

黒い背景では商品の写りは最高なのですが
切り残しがあると極端に目立ってしまいます。
やや暗いですが切りぬき方法としてはこの位で満足している方も多いのではないでしょうか。

でも良く見ると周囲に不自然な切り抜き後があるのが解ります
拡大画像なら、なおさら目立ってしまいますね。

実はこの画像は、まだ作業途中です。

使うソフトによっては範囲を選択する際、アンチエイリアスで周囲をぼかすことも出来るのですが、それをすると
切り残しがあった場合、3番目の画像のように黒い部分が残ってしまいます。

解説書には「切り残しが無いようにやや内側を切りぬく」、なんて書いてありますが・・・
やや内側といわれても難しいですね。
商品の輪郭に沿ったほうがやはり簡単です。

PhotoShopの作業手順
1.白い背景のレイヤーと背景が透明で商品を切りぬいたレイヤーを作ってください。アンチエイリアスは掛けません
輪郭に沿って丁寧に選択するか消しゴムで消します。

2.商品のレイヤーに、選択範囲メニュー⇒選択範囲を読み込む、更に選択範囲メニュー⇒選択範囲を変更⇒縮小
の手順で一気に一回り小さくします。

3.一度選択を解除して確認しましょう。切り残しがあるようなら縮小の範囲を広げます。

4.再度、商品のレイヤーに、選択範囲メニュー⇒選択範囲を読み込む、更に選択範囲メニュー⇒選択範囲を変更⇒境界線
選択範囲をふちどる幅を8ピクセル程度に設定

5.フィルター⇒ぼかし⇒ガウス半径4ピクセル

以上の作業で右の画像のように商品の周囲にアンチエイリアスと同様の効果を出します。
(やや面倒ですがアクションに登録すれば2〜5までの手順は1クリックです)
6.最後にレベル補正で色調、明るさを整え、シャープを調整します。

なお、明るさ、コントラスト、シャープは画像のサイズによって変えていきます。

使用する大きさにあわせて補正しましょう。

影付けは別の機会に・・・
元画像はこちら

解り難いですが、背景は黒

切りぬき加工を考慮して、商品の周囲が被われる程度の大きさのグレーのペーパーを商品後方に配置しています。
今回の様に白い商品ではなければ、白いペーパーを使います。
何度か登場しましたが
こちらは朝の食卓のイメージカットです。

作業手順は・・・・・・・

シャッターを押すだけ。

すっかり間があいてしまった目からウロコですが、まだまだ続きます。次回もよろしく!
みなさまのリクエストお待ちしております。

◆今回の商品撮影ワンポイントアドバイス◆
  1.切りぬき画像は無彩色な背景で撮影する
  2.アンチエイリアスは切り抜いた後にかける




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